愛を知る小鳥
「おはようございます」
室内に入ってきたその声の主に気付いたあかねはすぐに立ち上がり、まだ入り口のところにあるその姿を確認するやいなや、猛ダッシュしてガバッと飛びついた。
「美羽ちゃんっ!!!」
「あっ、あかねさんっ?! ちょ、ちょっと、いきなりでバランスがっ…!」
美羽よりも背の高いあかねに凄まじい勢いで抱きつかれ、小さな体がグラグラと今にも倒れそうになる。そんな背中を後ろから伸びてきた手がそっと支えた。
「お前達はそういう趣味があるのか?」
「せっ、専務っ?」
上から降ってきた声の主にあかねが驚きの声をあげる。
「どうされたんですか? いつも専務室に直行でこちらに顔を出すことなんて…」
そこまで言いかけてハッとする。そして潤と美羽の顔を交互に何度も見ると、突然にこーっと満面の笑みを浮かべ、そっかそっかと勝手に一人納得し始めた。
「あ、あの、あかねさん…?」
「うんうん、いいのいいの。今は何も言わなくて。そのかわり後でゆっっっっっくりお話ししましょ?」
「えっ…えっっ?」
まるで魔女の微笑のような不気味な笑いを浮かべるあかねに、思わずたじろぎ一歩後ずさってしまう。すると真後ろにあった大きな胸に激突してしまった。美羽は顔だけ振り向いて見上げると、思った以上に潤の顔が至近距離にあり、今度は別の方向に跳ねるように思いっきり後ずさった。
「…なんだよ」
「すっ、すみません!」
思いっきり不服そうな顔をする潤に平謝りし、それを見ているあかねはニヤニヤが止まらない。
「専務、公私はしっかり分けてくださいね~?」
「わかってるよ」
朝の挨拶から突然始まった暗号のようなやりとりに、美羽はただただ首を捻るだけだった。
室内に入ってきたその声の主に気付いたあかねはすぐに立ち上がり、まだ入り口のところにあるその姿を確認するやいなや、猛ダッシュしてガバッと飛びついた。
「美羽ちゃんっ!!!」
「あっ、あかねさんっ?! ちょ、ちょっと、いきなりでバランスがっ…!」
美羽よりも背の高いあかねに凄まじい勢いで抱きつかれ、小さな体がグラグラと今にも倒れそうになる。そんな背中を後ろから伸びてきた手がそっと支えた。
「お前達はそういう趣味があるのか?」
「せっ、専務っ?」
上から降ってきた声の主にあかねが驚きの声をあげる。
「どうされたんですか? いつも専務室に直行でこちらに顔を出すことなんて…」
そこまで言いかけてハッとする。そして潤と美羽の顔を交互に何度も見ると、突然にこーっと満面の笑みを浮かべ、そっかそっかと勝手に一人納得し始めた。
「あ、あの、あかねさん…?」
「うんうん、いいのいいの。今は何も言わなくて。そのかわり後でゆっっっっっくりお話ししましょ?」
「えっ…えっっ?」
まるで魔女の微笑のような不気味な笑いを浮かべるあかねに、思わずたじろぎ一歩後ずさってしまう。すると真後ろにあった大きな胸に激突してしまった。美羽は顔だけ振り向いて見上げると、思った以上に潤の顔が至近距離にあり、今度は別の方向に跳ねるように思いっきり後ずさった。
「…なんだよ」
「すっ、すみません!」
思いっきり不服そうな顔をする潤に平謝りし、それを見ているあかねはニヤニヤが止まらない。
「専務、公私はしっかり分けてくださいね~?」
「わかってるよ」
朝の挨拶から突然始まった暗号のようなやりとりに、美羽はただただ首を捻るだけだった。