愛を知る小鳥
潤は眠る美羽の顔をずっと見つめていた。
潤が目を覚ましてから既に三日が経過していた。
あれから子どものように泣き続けた美羽は、気が付けば泣き疲れ眠っていた。はじめは寝ているだけかと思ったが、潤が目覚めたことへの安堵感に加え、連日の疲れや熱の影響が出てしまい、あれからずっと寝込んでいる。目を覚ましても意識がはっきりしないことが多く、まだまともに会話もできていない。
その間、潤も少しずつ動けるようになっていた。お見舞いに来たあかねにあの後どうなったかも詳しく聞いた。
あれからすぐに警察が来てあの男は現行犯逮捕されたこと。
これまでも似たような犯罪を犯していて、被害者は美羽だけではなかったこと。
潤の予想通りあの会社の重役ジュニアで、その立場を利用してやりたい放題だったこと。
今まで報復が怖くて泣き寝入りしていた被害者達が、今回の逮捕を受けて闘うことを決めたケースもあり、思っている以上にあの男の罪は重くなりそうだった。
だがそんなことで潤の怒りがおさまるはずがない。
痛々しさの残る美羽の頬にそっと触れる。白くて綺麗な肌にこんな傷を残してしまった。見えないだけで体中にあの悲劇の跡が残されている。医者は時間がかかっても傷は綺麗に消えると言っていた。だが彼女の心の傷は一生消えることはない。
それでも彼女はあの時「ありがとう」と言った。
自分のおかげで強くなれたんだと。こんな目に遭っているにもかかわらず。
「美羽…」
震える手で小さな手を強く握りしめる。その背中は小刻みに震えていた。
潤が目を覚ましてから既に三日が経過していた。
あれから子どものように泣き続けた美羽は、気が付けば泣き疲れ眠っていた。はじめは寝ているだけかと思ったが、潤が目覚めたことへの安堵感に加え、連日の疲れや熱の影響が出てしまい、あれからずっと寝込んでいる。目を覚ましても意識がはっきりしないことが多く、まだまともに会話もできていない。
その間、潤も少しずつ動けるようになっていた。お見舞いに来たあかねにあの後どうなったかも詳しく聞いた。
あれからすぐに警察が来てあの男は現行犯逮捕されたこと。
これまでも似たような犯罪を犯していて、被害者は美羽だけではなかったこと。
潤の予想通りあの会社の重役ジュニアで、その立場を利用してやりたい放題だったこと。
今まで報復が怖くて泣き寝入りしていた被害者達が、今回の逮捕を受けて闘うことを決めたケースもあり、思っている以上にあの男の罪は重くなりそうだった。
だがそんなことで潤の怒りがおさまるはずがない。
痛々しさの残る美羽の頬にそっと触れる。白くて綺麗な肌にこんな傷を残してしまった。見えないだけで体中にあの悲劇の跡が残されている。医者は時間がかかっても傷は綺麗に消えると言っていた。だが彼女の心の傷は一生消えることはない。
それでも彼女はあの時「ありがとう」と言った。
自分のおかげで強くなれたんだと。こんな目に遭っているにもかかわらず。
「美羽…」
震える手で小さな手を強く握りしめる。その背中は小刻みに震えていた。