愛を知る小鳥
あ…このあたたかさ……知ってる…
ずっとずっと求めていたんだ
お願い…ずっとずっと離さないで…
ずっと…
フッと目が覚めた。
とてもいい夢を見た気がする。
できることならずっとあの夢の中にいたかった。
「…美羽?」
まだ白みがかった視界の端から自分を呼ぶ声がする。
ぼんやりと声のする方へ視線を動かした。
「……っ、じゅん、さん…?! …あっ…!」
急に起き上がった体がグラリと揺れる。潤は慌ててその体を支えた。
「っバカ! まだ本調子じゃないんだから急に動いたりするな!」
「っ、そんなことより潤さんは?! 潤さんこそ起きたりしちゃ駄目じゃないですか!」
青い顔をしながら心配そうに潤の背中へと目線を送る。
「俺はもう大丈夫だよ。無理な運動さえしなければ少しずつ動いていいって医者にも言われてる」
「でも、まだ目覚めたばかりで…」
「ははっ、もうあれから三日経ってるんだよ。お前はあれから熱を出してずっと寝込んでたんだ」
「えっ…」
自分が置かれていた状況を全く知らなかった美羽は驚きを隠せない。あらためて潤を見ると、あの時とは違って血色も良くなっていた。美羽の知っている潤の姿そのものだ。
「…本当に、もう大丈夫なんですか…?」
「あぁ。何も問題ない。心配かけて悪かった」
その言葉を聞いた途端みるみる美羽の瞳に涙が溜まっていく。潤はそんな美羽の体をそっと引き寄せると、大切に胸の中にしまい込んだ。
「潤さん、潤さん…!!」
「やっとここに戻ってこられた」
これまでの時間を取り戻すように、二人の距離は少しも離れることはなかった。