愛を知る小鳥
足が震える。
足だけじゃない。体も心も震えが止まらない。
視界が滲んで進むべき方向すらわからなくなってきた。


「お前が俺の全てだ」


誰か、この震えを止めて。
動かない足を思い切り叩いて前へ進めて。
誰か…




「 美羽…愛してる 」




…理屈じゃない。
自分がどの道を進むべきなのか。
どこへ行きたがっているのか。
体が、心が、魂が、

ただ一つだけを求めて______





「______っ潤さんっ!!」





理屈じゃない。
気が付けば、体が勝手に動いていた。
どんなに理由を作って偽ろうとしても、決して変えることなどできはしない。
それはただ一つ、
手を広げて受け止めてくれるあなたがいる限、り永遠に____


自分の胸に飛び込んで来た美羽の体を、潤は壊れるほどきつく抱きしめた。
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