愛を知る小鳥
充分な潤いを確認すると、指を一本ゆっくりと中へ侵入させていく。瞬間、ギュッと体に力が入るのがわかる。

「美羽、怖いことはしない。大丈夫だから力を抜いて…」

耳元で囁くと、潤んだ瞳が自分を見返す。潤が微笑むとコクンと小さく頷き、そのまま抱き込まれた胸の中へと顔をうずめ体を委ねてきた。自分を信頼してくれているというその事実が心を震わせる。




愛しくて愛しくてたまらない。
もっともっと愛したい。
もっともっと優しくしたい。
彼女を取り巻く不安や恐怖を自分が全て取り除いてやりたい。
彼女が知らない喜びや快楽は全て自分が与えてやりたい。

その想いだけが自分を突き動かしていく____




恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない。
それなのにやめないでと願う自分がいる。
あんなに怖くて堪らなかったはずの行為が、
彼の魔法にかかるとどうしてこんなにすんなり受け入れられるのか。
自分に触れる髪が、指が、唇が、舌が、全てが快感に変わる。
自分にこんな感覚があったなんて、
彼と出会わなければ決して知ることなどなかった。

彼に全てを委ねて、また新しい自分を知っていく____


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