愛を知る小鳥
呼吸が止まる。
見つめた先に、昨日までは確かになかったものが存在していたから。
手がカタカタと震え始める。
その震えに合わせるように、ゆらゆら、キラキラと輝くものがある。

「………潤、さん……?」

信じられない気持ちでゆっくり顔を上げると、潤がこれまで見た中で一番優しい顔で微笑んでいた。そのまま上半身を起こしベッドに座ると、美羽の体に手を添えて引き起こし、何も身につけていない体にそっとシーツをかける。そして呆然としたまま動かない美羽の左手を取り、ゆっくり顔の前まで持ち上げた。



「美羽、結婚しよう」



………な、に…?
何を言ってるの…?
彼は今、なんて…

零れ落ちそうなほど目を見開き固まる美羽にもう一度優しく、だが力強く語りかける。

「美羽、結婚するぞ」

「……潤さん…? 何言って…」

予想以上の驚きっぷりに思わず苦笑いする。

「フッ、そんなに驚くことじゃないだろ? 俺はもうとっくにそのつもりだったよ」

「……本当、に…?」

「こんなこと嘘言ってどうするんだよ。美羽、返事は?」

握られた手に力が入る。美羽は呆然と、左手に輝くダイヤの指輪から潤に視線を戻すと、震える体を落ち着かせるために大きく深呼吸した。

「私でいいんで…」

「お前以外に誰がいるんだ?」

最後まで聞かずに即答した彼の瞳は強いパワーで漲っている。
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