愛を知る小鳥

「ん…すっっごく美味しいです!」

それからというもの、次々と出される目にも美しい料理の数々に舌鼓を打つ度、美羽はぱぁっと表情を輝かせておいしいおいしいと絶賛した。

潤はと言えば、料理よりもそんな美羽の姿を見ているだけでお腹も心も満たされていたのだが。


「なんだか…夢の世界にいるみたいですね…」

デザートまで食べ終えてほんの少し苦しくなったお腹を擦りながら、美羽はあらためて窓の外の景色へと目をやる。

そこにはまるで宝石箱をひっくり返したような眩い光が溢れていて、じっと見ているとこれが夢なのか現実なのかわからなくなるような感覚に包まれていく。

そうしてしばらく夜景に見入っていると、ふと自分の手があたたかいもので包まれたのに気付いてハッと正面を見た。

< 311 / 328 >

この作品をシェア

pagetop