愛を知る小鳥
「いつだって感謝してる。幸せを感じてる。いつもは忙しさにかまけてあまりこういうことを伝えられてないけど、今日はあらためて言わせて欲しい。…本当にありがとう」
「潤さっ…」
ぼろぼろと溢れ出した涙を予想していたかのようにフッと微笑むと、潤は立ち上がってゆっくりと美羽の方へと回り込んだ。
そうして目の前で片膝をついて視線を合わせると、尚も滂沱の涙を流し続ける美羽に、どこからか現れた光沢のある細長い箱を差し出した。
「…え…?」
「美羽は物欲もないし、こういうのもあまり興味ないってこともわかってる。それでもやっぱり、一つの節目として、俺から贈らせて欲しい」
そう言って開かれた箱の中には、見た瞬間目を奪われるほど美しい輝きを放つネックレスがあった。
細いプラチナチェーンは何の装飾がなくともそれだけでも充分な輝きをもつが、その先で三連に繋がった大きなダイヤモンドは、上からの照明を浴びてこれ以上ないほどにキラキラと光っている。
目の前にある夜景にも負けないほど眩く。