愛を知る小鳥
「美羽、ありがとう。そしてこれからもよろしくな?」
泣きじゃくりながらようやく上げた美羽の顔は、せっかくの化粧がすっかり台無しになっていて。
それでも、そんな妻が誰よりも何よりも、この世で一番美しかった。
「潤さん、私の方こそ、言葉には言い尽くせないほどの幸せをありがとうございます。このネックレスも、本当に嬉しいです。大事に大事に、します。…そしてこれからも、ずっとずっと、私の傍にいてください…」
「…喜んで。というか、頼まれたって離れる気はないけどな?」
「…ふふっ、私もです」
「似た者同士だな、俺たち」
「はい」
花が綻ぶような笑顔を浮かべると、どちらからともなく自然と顔を寄せ合う。
そうして重なったキスは、ほんの少し、…いや、だいぶしょっぱい味がした。