愛を知る小鳥


「あっ、パパ! ママーーっ!!」

庭で遊んでいた子ども達がこちらの姿に気付くなり、すごい勢いで駆けてくる。

ひしっと美羽の足にしがみついてきたのは2番目と3番目の子で、長男はニコニコと笑う末っ子を抱っこしながら、ゆっくりと歩いている。

「パパ、ママ、おかえりなさい! おでかけもうおわった?」

「たのしかったぁ?!」

競い合うように話す仕草が何とも愛らしい。

「うん、終わったよ。とーーーっても楽しかった! みんな、お留守番してくれてありがとうね!」

「いいんだよぉ~。ぼくたちもいーーーっぱいあそんですっごくたのしかったもん!」

「そうなの?」

「うんっ!!」

「ごはんもね、すっごいごちそうだったんだよ! はんばーぐにからあげでしょ? それからすぱげってぃもあってね、あっ、あとアイスもあったよ! とにかくすっごくすっごくおいしかったの!」

「そっかー、よかったねぇ!」

「えへへへーーっ」

子ども達のことを忘れてしまうくらい濃密な夜を過ごしたことにほんのちょっぴりの罪悪感があったのだが、どうやらそれは杞憂に終わったようだ。


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