貴方との想ヒ出日記
1/14
私の学校は冬になると
毎週火曜日と木曜日の20分休みに
頑張りタイム
というのがある。
長縄でいい記録を出すの。
私は腹痛で今日は見学。
「カナ‼︎数えといてな‼︎」
「うん、わかった」
『よーい、スタート‼︎』
1.2.3.4.5.6…
『ピー‼︎終了です。では2回目の練習を始めてください‼︎』
「カナ〜何回?」
「99回‼︎惜しかったな〜あそこで引っかからんかったら100回行っとったのに」
「えーカナ違うで100回やで」
「え?99回やって」
「違うって。俺が飛んで99回,ウタが飛んで100回。」
「ウタが飛んだのは笛が鳴り終わってからやで」
「100回‼︎」
「99回だってば…」
「10「99‼︎」
皆で輪になって話してたところに割り込んできたのは
シュウ。しかも隣。
「よう知らんけど99回じゃないん?
カナが正しいって」
「なんでシュウ来んねん‼︎」
「もう99回でえぇやん‼︎次100回出そう‼︎」
「出されへんかったら?」
「知るか‼︎」
と意気込んで2回目に挑んだけど…
「カナ‼︎何回?」
「…62回」
「嘘ぉ⁉︎
…カナちゃんと数えてよ、そんなわけないでs「あ〜らら♪どんま〜い♪」
アミに責められた瞬間シュウが
割り込んできた。
「はぁ⁈シュウ酷いって‼︎ねぇ、カナ⁈」
「え、あ、私?」
「カナ〜帰ろ‼︎」
「よ、呼ばれてるんで…」
「あ、カナ‼︎」
「あーあ、カナ逃げちゃった♪」
やっぱり、アミは苦手だ。
面白いんだけど…キツイな。
「メグ、帰ろ」
「うん〜」
ふと、前を歩いているシュウの服が目に留まる。
「ねぇシュウ。それシュウの服違うくない?」
「おーさすがカナ‼︎よくわかったな〜これは『コウヤ』の服でーす♪」
「コウヤを強調すんな‼︎」
コウヤとは。
シュウの親友であり私とシュウの幼馴染。
追加でメグの好きな人。
「カナ。ちょっと協力してな」
「え?何を?」
「見てりゃわかるわ。
…うぉーっとごめんつまづいた♪」
そしてシュウはコウヤの服をメグに被せた。
…そーゆーことか。
「ちょっとカナ、助けて〜」
「ゴメンね〜メグ。私そーゆー面白いことに目がないんだ〜」
「へ?ちょっとどういう意味…」
「うわぁーごめんつまづいたぁー」
メグが後ろに飛び退こうとしたのを
私が抑える。
「カナ〜‼︎」
「お?カナ。ナ〜イス」
「シュウ〜カナ〜‼︎」
「後でこれコウヤが着るねんで後でこれコウヤが着るねんで♪」
「繰り返すな‼︎」
シュウは一組に飛び込むと
「コウヤ〜服ありがと〜」
と叫んでた。多分外にいる私達にも聞こえるように。
「シュウめ〜」
「アハハ」
「笑ってるけどカナも共犯者なんだからね」
「ゴメンって」
「反省してな〜い‼︎絶対に‼︎」
「してるって」
キーンコーンカーンコーン♪キーンコーンカーンコーン♪
「理科始めまーす。火山灰の粒は…」
授業中。私は四年の時のことをふと思い出してた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「カナ〜パス‼︎」
「うわ‼︎いきなり投げんといてよ‼︎」
「ゴメンって‼︎」
「ちょっと返しなさい‼︎」
四年の時、教室で私の幼馴染2人…
シュウとミノルと居た。
ミノルと一緒に教室に居たらシュウが入ってきた。
それで3人で居たらミノルが
「なんかして遊ぼうよ」
「じゃぁ…
カナ〜パス‼︎」
と始めに戻る。
私に飛んできたのはミノルの筆箱。
顔面キャッチの寸前で慌てて受け止める。
「カナ〜‼︎」
「あーっと…あ、ヤバ先生来た」
「え⁈」
「なーんてね、シュウパス‼︎」
「カナ、俺じゃなかったら騙されてるで」
「ゴメンって‼︎」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
って遊んでたな。
その頃はまだシュウのことが好きだなんて
思ってもいなかった。
から。
シュウとも自然に過ごせてた。
楽しかったな。
「おーい。竹山さーん、竹山カナさーん?」
「え?あ、は、は、ハイ‼︎」
「宇宙飛んでないでノート書いてね〜」
「あ、ハイ…」
クスクス…
笑い声が聞こえる。
うぅー恥ずかしい…
「カナどうしたん?ぼーっとして。
あ、もしかして頑張りタイムの時に
ウチが言ったこと気にしてる?
そんなに落ち込まんといてよホンマのこと言っただけだし」
「…」
さっきはシュウが庇ってくれたけど
このクラスにシュウは居ない。
自分で言わなきゃ。
「え、えっと。あ、私が考えてたのは全然、別のことだから…そ、それに
あの…落ち込んでないし」
「じゃぁ何?ウチが間違ったこと言ったから落ち込んでないってこと?」
「そ、そんなこと一言も言ってないじゃん…」
「カナ、最低。」
「え?」
なんで?私そんなこと言ってないじゃん。
アミは私を睨むと前を向いてノートを書き始めた。
…意味わかんない。
キーンコーンカーンコーン
『さよーならー』
放課後。
ヒカル達と別れて家に帰る。
…落ち込んだ時はシュウにLINEしよ。
全く関係ない話だけどシュウが返事返してくれたら
きっとそれだけで嬉しいから。
<シュウは中学別なんよな?>
<うん>
<寂しい?>
<うん>
<好きな人に会えなくなるから?>
この文を送って少し後悔。
けどこの文が1番返信が早かった。
<それは違う>
<六年間一緒やった人が誰もおらへんから>
<シュウは好きな人おるん?>
<おらん>
<コウヤはおるって言っとったで>
<おらんわ>
シュウとLINEしてるとやっぱり嬉しい。
アミとの喧嘩も忘れて幸せな気分で寝た。
私の学校は冬になると
毎週火曜日と木曜日の20分休みに
頑張りタイム
というのがある。
長縄でいい記録を出すの。
私は腹痛で今日は見学。
「カナ‼︎数えといてな‼︎」
「うん、わかった」
『よーい、スタート‼︎』
1.2.3.4.5.6…
『ピー‼︎終了です。では2回目の練習を始めてください‼︎』
「カナ〜何回?」
「99回‼︎惜しかったな〜あそこで引っかからんかったら100回行っとったのに」
「えーカナ違うで100回やで」
「え?99回やって」
「違うって。俺が飛んで99回,ウタが飛んで100回。」
「ウタが飛んだのは笛が鳴り終わってからやで」
「100回‼︎」
「99回だってば…」
「10「99‼︎」
皆で輪になって話してたところに割り込んできたのは
シュウ。しかも隣。
「よう知らんけど99回じゃないん?
カナが正しいって」
「なんでシュウ来んねん‼︎」
「もう99回でえぇやん‼︎次100回出そう‼︎」
「出されへんかったら?」
「知るか‼︎」
と意気込んで2回目に挑んだけど…
「カナ‼︎何回?」
「…62回」
「嘘ぉ⁉︎
…カナちゃんと数えてよ、そんなわけないでs「あ〜らら♪どんま〜い♪」
アミに責められた瞬間シュウが
割り込んできた。
「はぁ⁈シュウ酷いって‼︎ねぇ、カナ⁈」
「え、あ、私?」
「カナ〜帰ろ‼︎」
「よ、呼ばれてるんで…」
「あ、カナ‼︎」
「あーあ、カナ逃げちゃった♪」
やっぱり、アミは苦手だ。
面白いんだけど…キツイな。
「メグ、帰ろ」
「うん〜」
ふと、前を歩いているシュウの服が目に留まる。
「ねぇシュウ。それシュウの服違うくない?」
「おーさすがカナ‼︎よくわかったな〜これは『コウヤ』の服でーす♪」
「コウヤを強調すんな‼︎」
コウヤとは。
シュウの親友であり私とシュウの幼馴染。
追加でメグの好きな人。
「カナ。ちょっと協力してな」
「え?何を?」
「見てりゃわかるわ。
…うぉーっとごめんつまづいた♪」
そしてシュウはコウヤの服をメグに被せた。
…そーゆーことか。
「ちょっとカナ、助けて〜」
「ゴメンね〜メグ。私そーゆー面白いことに目がないんだ〜」
「へ?ちょっとどういう意味…」
「うわぁーごめんつまづいたぁー」
メグが後ろに飛び退こうとしたのを
私が抑える。
「カナ〜‼︎」
「お?カナ。ナ〜イス」
「シュウ〜カナ〜‼︎」
「後でこれコウヤが着るねんで後でこれコウヤが着るねんで♪」
「繰り返すな‼︎」
シュウは一組に飛び込むと
「コウヤ〜服ありがと〜」
と叫んでた。多分外にいる私達にも聞こえるように。
「シュウめ〜」
「アハハ」
「笑ってるけどカナも共犯者なんだからね」
「ゴメンって」
「反省してな〜い‼︎絶対に‼︎」
「してるって」
キーンコーンカーンコーン♪キーンコーンカーンコーン♪
「理科始めまーす。火山灰の粒は…」
授業中。私は四年の時のことをふと思い出してた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「カナ〜パス‼︎」
「うわ‼︎いきなり投げんといてよ‼︎」
「ゴメンって‼︎」
「ちょっと返しなさい‼︎」
四年の時、教室で私の幼馴染2人…
シュウとミノルと居た。
ミノルと一緒に教室に居たらシュウが入ってきた。
それで3人で居たらミノルが
「なんかして遊ぼうよ」
「じゃぁ…
カナ〜パス‼︎」
と始めに戻る。
私に飛んできたのはミノルの筆箱。
顔面キャッチの寸前で慌てて受け止める。
「カナ〜‼︎」
「あーっと…あ、ヤバ先生来た」
「え⁈」
「なーんてね、シュウパス‼︎」
「カナ、俺じゃなかったら騙されてるで」
「ゴメンって‼︎」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
って遊んでたな。
その頃はまだシュウのことが好きだなんて
思ってもいなかった。
から。
シュウとも自然に過ごせてた。
楽しかったな。
「おーい。竹山さーん、竹山カナさーん?」
「え?あ、は、は、ハイ‼︎」
「宇宙飛んでないでノート書いてね〜」
「あ、ハイ…」
クスクス…
笑い声が聞こえる。
うぅー恥ずかしい…
「カナどうしたん?ぼーっとして。
あ、もしかして頑張りタイムの時に
ウチが言ったこと気にしてる?
そんなに落ち込まんといてよホンマのこと言っただけだし」
「…」
さっきはシュウが庇ってくれたけど
このクラスにシュウは居ない。
自分で言わなきゃ。
「え、えっと。あ、私が考えてたのは全然、別のことだから…そ、それに
あの…落ち込んでないし」
「じゃぁ何?ウチが間違ったこと言ったから落ち込んでないってこと?」
「そ、そんなこと一言も言ってないじゃん…」
「カナ、最低。」
「え?」
なんで?私そんなこと言ってないじゃん。
アミは私を睨むと前を向いてノートを書き始めた。
…意味わかんない。
キーンコーンカーンコーン
『さよーならー』
放課後。
ヒカル達と別れて家に帰る。
…落ち込んだ時はシュウにLINEしよ。
全く関係ない話だけどシュウが返事返してくれたら
きっとそれだけで嬉しいから。
<シュウは中学別なんよな?>
<うん>
<寂しい?>
<うん>
<好きな人に会えなくなるから?>
この文を送って少し後悔。
けどこの文が1番返信が早かった。
<それは違う>
<六年間一緒やった人が誰もおらへんから>
<シュウは好きな人おるん?>
<おらん>
<コウヤはおるって言っとったで>
<おらんわ>
シュウとLINEしてるとやっぱり嬉しい。
アミとの喧嘩も忘れて幸せな気分で寝た。