貴方との想ヒ出日記
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子供音楽祭も無事終わり、教室へ帰るとき。

ズシッ

「…シュウ重い。」

「うーん、楽。メグ、カナありがと♪」

「ありがと♪じゃないし!」

「あ、急いで早く早く!」

「じゃぁ離して自分で歩け!」

「やーだよ♪」

シュウと話してるとネネが話しかけてきた。

「カナってシュウの前でも態度変わらんな〜」

「バレるもん、好きな人。」

「ふーん。」

「カナ!話してないで急げってば!」

「文句言うな!」

「あーもーメグ遅い」

メグと私で歩くスピードをずらしてるからシュウは大変そう。

「あ、1組ついた♪ありがと」

「あ、一気に軽くなった。」

「ホンマやね〜」

なんて話してて家帰って。

夜。

カラカラカラ…

「ぁ…」

私の家からは星がちょっと見える。

いつも見えるのは二つ並んだ星。

(あの星がシュウなら…その横の星は私がいいな。)

そう思いながら指を絡めて祈る。

(明日もシュウが笑ってられますように)

ポロ

(なんでっ…

涙が止まんないの)

ここで私がわかったのは。

(ヤダ。

中学離れたくないよっ…!)

そこからはずっと泣き続けて。

(私とシュウが出逢ったのは必然。

私がシュウに恋したのも必然。

私がシュウに振られたのも必然。

そして…

私とシュウが中学で離れるのも必然?

なら…

変えることはできないの?)

誰か…教えてよ?

最後に思った言葉。

いつのまにか寝ていたようで気づいたら朝だった。
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