ヴァニタス
自分勝手にも程があると言うか、ヘリクツもいい加減にしろと言うか…。

「君は知らないだろ?

1人で食べる飯がマズいって言うことを」

彼がやれやれと言うように息を吐いた。

それはただ単にあなたが料理下手なだけじゃないんですか?

「近いよ、この崖から俺の家は。

目と鼻の先にある。

だから、君が死にたいと思ったらここへきて飛び降りることができる。

これ、特典ね」

何だかよくわからなくなってきた。

そもそも、何で私はここへきて死のうと思ったんだっけ?
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