ヴァニタス
思い出しても、時すでに遅し。

「えっ…わあっ!?」

私は武藤さんのうえに乗るように倒れ込んだ。

「イタタ…。

あっ、すみません!

武藤さん、大丈夫ですか!?」

慌てて武藤さんから離れようとした私だったけど、
「――ッ…」

何故だかよくわからないけど、私の背中に武藤さんの手があった。

えっ、何?

「――武藤、さん…?」

目が暗闇になれる。

私の目の前には、武藤さんの顔があった。

ち…近い、よ…。

私、今1番武藤さんの近くにいるんじゃないかしら…?
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