ヴァニタス
「確かに私はあなたの言う通り、武藤さんのことを何も知りませんでした。
でも武藤さんは強い人だと、私は思っています。
自分が経験したから、生きることを切望することができた。
赤の他人のために、涙を流すことができた。
それは、武藤さんが強い人だから。
絵を描いて、副作用と再発に怯えながらも、武藤さんは生きてる。
私はそんな武藤さんを弱虫だなんて思っていません。
武藤さんを弱い人だってバカにしていません。
だから何も知らなくても、私は武藤さんを強い人だと言えるんです」
クロエさんに言い終えたのと同時に、私は泣いている顔を隠すように両手でおおった。
でも武藤さんは強い人だと、私は思っています。
自分が経験したから、生きることを切望することができた。
赤の他人のために、涙を流すことができた。
それは、武藤さんが強い人だから。
絵を描いて、副作用と再発に怯えながらも、武藤さんは生きてる。
私はそんな武藤さんを弱虫だなんて思っていません。
武藤さんを弱い人だってバカにしていません。
だから何も知らなくても、私は武藤さんを強い人だと言えるんです」
クロエさんに言い終えたのと同時に、私は泣いている顔を隠すように両手でおおった。