ヴァニタス
「えっ?」

私は自分の格好に気づいた。

「きゃっ!」

武藤さんに気をとられていたせいで、すっかり忘れてしまっていた。

私は慌てて落ちてしまった毛布を拾いあげると、躰に巻きつけた。

「夫婦なんだから、今さら隠さなくてもいいじゃない」

武藤さんが言ってきた。

「そ、それはそうですけど…!」

武藤さんの言う通り、私たちは夫婦だから今さら躰を隠す必要なんてない。

「それ以外の果南ちゃんのヌードシーンなんてめったに見れないんだし」

「ぬ、ヌードって…」

どうしてそんな恥ずかしいことをサラリと言ってしまうのだろう?
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