スイートナイト
「ま、待って!」

私はその手から逃げるように言った。

「…どうした?」

不機嫌そうに聞いてきた優に、
「私…昨日から、生理なの」

とっさに、ウソをついた。

私、何でウソついてるの?

巽くんでもうウソをつくのはこりごりだと思ったのに、何で今優にウソをついたの?

興奮状態の彼が怖かったって言うのは、事実だけど…。

優は伸ばしていた手を引っ込めると、
「チッ」

舌打ちをした。

…えっ?

今、舌打ちした…?

「何だよ、使えねーな…」

優は毒づくように言うと、私に背中を向けた状態で横になった。
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