ここに在らず。
「…明日か?」
「はい。大分身体も良くなりましたし、やっぱりずっと休んだままという訳にもいかないので。だからどうかなと、思うのですが…」
「どうでしょう?」なんて、私はトウマさんに尋ねてみる。少し迷っている所もあるというか…やっぱり、私の事をすごく気にかけてくれているトウマさんにちゃんと許可をとらないと…と思ったりして、少し背中を押して貰おうと思ったのだ。
するとトウマさんは「うん…」と少し考え込むような素振りをした後、私の方へと向き直る。
「学校へはもちろん行った方が良いだろうけど…明日はやめた方が良いと思う」
「え、何故ですか?」
「…いや、やめた方が良いというか…まぁ、まだ家に来たばかりで慣れないだろうし、今日も疲れてしまっていたみたいでやっぱり身体の方もまだ心配だから、もう少し様子を見てみた方が良いんじゃないかと、俺は思う」