双子の弟のために 『水龍』
…でも、この傷を また 聖夜に 見せるのもなぁー…

幼稚園の時は まだタオルでギリギリ隠せたけど…

小学生になってから どんどんエスカレートしてっちゃって…

もう、タオルじゃあ、隠れなくなっちゃったんだよねー…

ハァーーー 聖夜に 見せたくないよ…

聖「着いたぞ…。 俺は何も言わない…気にするな…!」

っっっ!

「うん。ありがとう…」

聖「ほら…早く脱げ♪」

「ぬ、脱げって言われても…」

ハズイ…

聖「俺に脱がして欲しいの? ニヤニヤ」

っっっ!

「じ、自分で脱げるよ!!」

聖「じゃあ、早く…」

「うーーーー」

聖「10.9.8.7.「脱ぎます脱ぎますっ!!」早くしろよー♪」

はぁ… 無事 脱げました!!

私はタオルを巻き

聖夜とお風呂に行った…

聖「広いな…」

「温泉をコンセプトに作ったからね♪♪」

だいたい…半径 5 m 位 の 湯船があって、

洗うところ?が、4箇所 も あるんだよね~♪

聖「先に洗っちゃおうか♪」

「うん。」

シャー…

「ふぅ~」

ポチャン お風呂に入りました…

聖「もうちょっと前に行って。」

「ん?なんで?」

いっぱい 空いてるのに…

聖「いいからいいから♪」

「うん…分かった…」

????なんでだろ?

「ここでいい?」

聖「あぁ。」

ポチャン…

…なんで私は聖夜にだきつかれている?のでしょうか…

「…なんで?」

聖「いいじゃん…8年間も会えなくて、もう限界なんだよ… もうどこにも行くなよ…」

私はお腹のところにある聖夜の腕を退かし…

聖夜の方を向いて抱き付いた…

「もう、どこにも行かないよ…」

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