ROMANTICA~ロマンチカ~
よくあることだから僕はなれているけれど、初めてヤナギヤと会う人にとっては、かなり怪しげにみえるだろう。
「日本の行く末を心配している暇があるんだったら、この事務所の行く末を心配したらどうだい?
このままじゃ、年を越せないぞ」
「年を越せないだって?
そんな馬鹿げたことがあるもんか。
シュウちゃん、時間っていうのは、平等なんだ。
人種国籍性別貧富の差といった事象の干渉を受けずに、生きている限り、平等に流れつづけるものだ。
僕たちだけ年を越せないなんて、パラレル・ワールドじゃあるまいし」
ヤナギヤが僕を軽蔑し切った顔で言ってのけた。
こういう時、僕はどうしてこんな嫌味な男と今まで友人関係を築いてこられたのか、本当に不思議に思う。
「日本の行く末を心配している暇があるんだったら、この事務所の行く末を心配したらどうだい?
このままじゃ、年を越せないぞ」
「年を越せないだって?
そんな馬鹿げたことがあるもんか。
シュウちゃん、時間っていうのは、平等なんだ。
人種国籍性別貧富の差といった事象の干渉を受けずに、生きている限り、平等に流れつづけるものだ。
僕たちだけ年を越せないなんて、パラレル・ワールドじゃあるまいし」
ヤナギヤが僕を軽蔑し切った顔で言ってのけた。
こういう時、僕はどうしてこんな嫌味な男と今まで友人関係を築いてこられたのか、本当に不思議に思う。