ROMANTICA~ロマンチカ~
通り中に立ち並ぶ露店。
ロサンジェルスのメキシコ人街を歩くママとあたし。
二人とも、そこで買ったメキシコの民族衣装を着ている。
白地のワンピース、至るところに赤、黄、緑、ピンク、スカイブルーといった極彩色の刺繍が入っている。
「おお、何てエレガントなんだろう!」
土産物屋のおじさんが声をかけてくる。
あたしたちは、ちょっと気取って微笑んだ。
「グラシアス」
そう、ママはあたしの親友だった。
ママは、あたしの戦友でもあった。
中学生の時、担任の体育教師から酷いイジメを受けた時、ママが学校にねじ込んで、そいつに土下座をさせた。その教師は、学年の途中だったけれど、学校を変わった。
「ふざけんじゃないよ! 教育委員会に行くわよ!」
机に片足をドン! とついて歌舞伎役者顔負けの大見得を切ったママ、圧巻だった。
ロサンジェルスのメキシコ人街を歩くママとあたし。
二人とも、そこで買ったメキシコの民族衣装を着ている。
白地のワンピース、至るところに赤、黄、緑、ピンク、スカイブルーといった極彩色の刺繍が入っている。
「おお、何てエレガントなんだろう!」
土産物屋のおじさんが声をかけてくる。
あたしたちは、ちょっと気取って微笑んだ。
「グラシアス」
そう、ママはあたしの親友だった。
ママは、あたしの戦友でもあった。
中学生の時、担任の体育教師から酷いイジメを受けた時、ママが学校にねじ込んで、そいつに土下座をさせた。その教師は、学年の途中だったけれど、学校を変わった。
「ふざけんじゃないよ! 教育委員会に行くわよ!」
机に片足をドン! とついて歌舞伎役者顔負けの大見得を切ったママ、圧巻だった。