光よ、生きて


最近、夜が明けるのが早くなってきた気がする。もう三月、春は名ばかりではないのだと、ようやく実感することができる。


そろそろ起きなければと覚悟を決めて、心の準備をしたところで思い出した。今日は土曜日、休日だったことを。


ぼんやりとした視界の中、カーテンの隙間から零れる薄明かりが、君の枕を浮かび上がらせていた。枕にもたれ掛かるように、こんもりと盛り上がった布団。


そっと手を伸ばして、君の温もりを探る。そこに眠っているはずの君を思い描いて。


ところが想像していたよりも布団は冷えている。さらに手を伸ばしたけど、君に触れられない。


ああ、そうか。
トイレに行ってるのかも。


伸ばした手を引っ込めて、もぞもぞと布団の中へと潜り込む。頭の先だけ残したのは、君が戻ってきたのを感じ取るため。


君が戻ってきたら、思いきり抱き締めよう。それまでは寝たふり。



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