キケンなアイツとの生活
わたし、笑えてるかな?


でも昨日聞いて、今日だもん。


パパには悪いけど、これがわたしの精一杯の挨拶だ。


「さぁ、座って?愛梨ちゃん、そんなに緊張しなくてもいいからね?」


そんなこと言われても、無理だよ…。


でもずっと立ってるわけにもいかず、パパの横におとなしく座った。


「愛梨ちゃんは、17歳だっけ?」
「……はい。17歳です」


斜め向かいに座る千夏さんに聞かれ、小さく頷いた。


「家事も全部、愛梨ちゃんがやってるんでしょ?」
「……はい」


だって、ママがいなくなっちゃったんだもん。


わたしが、やるしかないんだもん…。


「大変でしょ?学校もあるのにね…」
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