キケンなアイツとの生活
わたしがパパから離れると、チラッと冬弥さんを見た。


「っ、」


やっぱり、胸がギュンと痛くなる。あー、やっぱり好きなんだ…。そう自覚すれば、顔も見ることができない。


だけど、このままじゃダメだと、パパから離れたわたしは少し遠慮がちに冬弥さんの腕に引っ付いた。


「あ、あ、愛梨っ！？」


わたしの行動にパパは、驚き、わたしの名前も言えないようになっている。


「愛梨…？」


冬弥さんといえば、少し困ったように、わたしに視線を向けてきた。


「冬弥さんっ、わたし……あなたが好きみたい……」
「あ、あ、あ、愛梨が……千夏っ、愛梨が！」
「仕方ないじゃない」
「そんな……」


勇気を出して告白すれば、冬弥さんではなく、パパがすぐに反応してしまい、そんなパパに千夏さんが一喝入れていた。そしてパパは、膝から崩れ落ちた…。


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