キケンなアイツとの生活
「愛梨!!」
「……っ、パパ」


部屋に入ってすぐ、パパはわたしに気付くと駆け寄ってきて、思い切りギュ、とわたしを抱きしめた。


「ごめんな。パパがもっと早くに話すべきだったよ…。結果、愛梨がこんなに苦しむとは思わなかった…。ホントに、ごめんな?」
「……ううん」


パパの胸の中で、静かに首を横に振った。


「わたしも、ごめんなさい…。急に席立って、いなくなったりして…。トイレに行きたいだけじゃなかったの…。パパたちが楽しそうで、わたしは〝いらない子〟だって思っちゃった…」
「愛梨…。ごめん、ごめんな?そんな風に感じさせてしまってたなんて…」


さらにパパは、きつくわたしを抱きしめた。
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