【完】恋のキューピットは山田君!




校門には、先輩が既に待っていて。



私は少し駆け足で、先輩の元へと近付い
た。



「お、遅れちゃってごめんなさい!じゃ
、い、行きましょう……」

「別にいいけど……なんでそんな緊張し
てるの?」

「べべべ別に緊張なんて……」

「だって、右手と右足、同時に出てるよ




そう先輩に指摘されて、慌てて気付く。



お、落ち着け私!

先輩相手に何を戸惑うことがあるんだ!



「あ、あの、公園に寄りませんか?てい
うか寄りましょう」

「今日は随分と強引だね?」



珍しいなあ、なんて笑う先輩と、公園に
入る。幸い、私たち以外に、人は居なか
った。



「公園なんて久しぶりだなあ。すっげー
懐かしい!」





< 230 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop