My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ
それに抗う事なく、そっと目を閉じる
途端に、銀色だった世界が真っ暗な世界に包まれる
「閉じたか?」
「あぁ。閉じたよ」
「本当か?」
「閉じているよ」
「開けてはならぬぞ」
何度も確認してくる彼女
まるで子供の様なその口ぶりに、思わず笑みが零れた
暗闇の世界で、ただ次の彼女の声を待つ
そして
「開けていいぞ」
静かに彼女の声が鼓膜に響いて
そのまま、そっと目を開ける
―――その瞬間、目を疑った
あまりにも、美しくて