綴られた恋物語


俺には彼女がいる。
学校の中じゃ5本の指に入るくらい可愛い。正直俺にはもったいない。


そんな彼女、河野夏実と付き合えたってのはマジで嬉しくて。

一緒に帰ったりとかしてたんだ。
…最初の頃は。


俺は一応バスケ部のエースという肩書きがある。

だからサボって帰ろうとする俺を見逃すわけもなく、

最近じゃ幼馴染でバスケ部のマネである

山本芽衣がわざわざ俺たちのクラスに来ては、俺の腕を引いて部活へ向かう。

部活の前だけじゃなくて、
家が同じ方向なのを理由に2人の間に割って入ってくるようになった。


俺は夏実といたい。

ただそれだけなのに、

どうしてこうなるんだ…。


夏実は優しい。だから何も言わない。
夏実には笑っててほしいのに、
悲しいカオをさせてしまう。


それに今日も…。



< 10 / 23 >

この作品をシェア

pagetop