キスから始まるセカンドラブ
「やっぱり、弟じゃないんだ。だから掛けれないんだ。あなたは誰なの?なんでここにいるの?ここは私と智人さんが住むはずだった。それなのに勝手に部屋に入って二人で一緒に選んだダブルベッドも勝手に使って。おまけにそれだけじゃない。智人さんしか知らなくて良かったのに二回もキスしてくるなんて・・・あなたなんてだいっきらい!」
もうめちゃくちゃだ。こんなはずじゃなかったのに。今日は二人で新居に引っ越してきてお買い物に行って美味しいご飯を二人で食べて、そして夜は二人で選んだダブルベッドで一緒に眠る。幸せな一日になるはずだったのに。
「信じられねぇかもしれねぇけど俺は正真正銘、志村智人の弟だ。確かに説明してなかった兄貴が悪いとはいえ、俺が勝手に部屋入ってベッドに寝てたことは謝る。悪かった。でも、キスしたことだけは謝るつもりはねぇから」
「キスしたことは謝るつもりない?ふざけないでください。謝ってください」
「なんで謝らなきゃいけねぇ。悪いことをしたと思ってねぇんだから謝る必要ねぇだろ」
ふざけるな。力任せで私を封じ込めて無理やりキスしたくせに。思いっきり顔だけを振り向かせて憎しみを込めて彼の顔を睨みつける。
「智人さんはこんなことしない。紳士的でいつだって無理強いすることはなかった。今みたいに力任せにねじ伏せるようなことも一切しなかった」
「黙れよ」