キスから始まるセカンドラブ
目が離せなかった。一瞬で堕ちた。


大きな丸い目。優しい微笑み。あーっ好きになるってこんな感覚だったんだって思い出した。奪われた。


兄貴、この子を守ってあげないのなら・・・俺が彼女のそばにいて守る。



俺は兄貴に言われたように兄貴のふりをして奈々に会うことにした。もし気づかれれば一からでも振り向かせたい。もし、気づかなければ奈々との同棲生活を始めよう。



「僕の言う通りだっただろ?」



兄貴の問いかけに俺は大きく頷いた。確かに俺たちは似せようとすれば見分けがつかないくらい似ている。だから、気づかなかったのも無理はない。
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