キスから始まるセカンドラブ
最初は兄貴のふりをしたまま、同棲生活をスタートするはずだったのに、もう限界だった。


彼女に会うたびにどんどんと惹かれていく。会えば彼女のことを知れば知るほどに彼女を好きになる。



だから、俺は始めから『志村洸汰』として同棲生活をはじめることにしたんだ。無理矢理だし、逃げられるかもしれないけど兄貴として偽るよりはずっといい。まあ暴走して最初の印象はきっと良くなかったとは思うけど。それでも謝るつもりはない。



「・・・だから、キスしたんですか?」



俺の気持ちを聞いた奈々は頬を赤らめて問いかける。あーもう、限界だ。



「こ、洸汰さん?!」
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