キスから始まるセカンドラブ
「私も、私もそう思ってました。洸汰さんとのこの生活を失いたくない。だけど、このままじゃいけない。だから、智人さんに会いました。会って、話を聞いてでも、それでもやっぱり洸汰さんが好きだって・・・」




私たち、同じ気持ちだったんだ。偽りだと知りながらそれでもこの生活を手放したくなかった。


でも、もう偽る必要ないよね。




「洸汰さんは私の願望を全部叶えてくれました。それだけじゃない。間違っていた智人さんへの思いにも気づかせてくれました。朝は聞きたくないことを聞いてもう、洸汰さんから離れなきゃと思ったけれど、ダメです。もう離れたくない」




俺が好きなのは奈々だけ。そう言ってくれてるのに彼の表情は泣きそう。そして彼は私に自分の過去と私と暮らすまでの経緯を話してくれた。
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