キスから始まるセカンドラブ
「驚いた?そう、僕と洸汰は一卵性双生児。まあ僕はそれが嫌であえて洸汰とは外見を変えていたんだけどね。でも、今回ばかりは一卵性双生児に感謝したよ」



「あの・・・ど、どういうことですか?」



彼は動揺する私の姿をクスクスと笑い目の前の席に座った。まるで私をあざ笑うかのように。



「まだわからない?ならはっきりすべて話すよ。僕は・・・キミを好きじゃない。焦って恋人が欲しかったから付き合おうと言ったけれど一度も好きにはならなかった」


悪魔だ。どうして薄い笑みを浮かべながら目の前の人間に『好きにはならなかった』なんてこの人は淡々と言えるの?
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