キスから始まるセカンドラブ
「じゃあ!」

「待ってよ。今は僕のターンだ。キミは黙って聞いてくれる?」



有無を言わせない威圧的な態度。私、なんでこんな人が好きだったんだろう?



「ねえ、そんな顔して僕と付き合ったことを後悔してるのかもしれないけどキミだって同じだろ?恋人という存在に勝手に恋をしていただけで僕を好きじゃなかった。だって好きなら気づくはずだよね?僕が僕じゃないことに」



「ど、どういうことですか?」



「僕は、今本当に好きな人がいる。だからキミと一刻も早く別れたかった。でも、キミからストーカーの話を聞いて面倒なことに巻き込まれてしまった。このままキミを切り捨てたら僕もただの酷い男になると少しは情けがあったんだよ。だから、洸汰に相談したんだ。『好きでもない別れたい形だけの彼女がストーカーにあってるみたいなんだけどどうすればいい?』ってね」
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