キスから始まるセカンドラブ
「僕はもうその頃に切り札は持ってたんだよ。でも洸汰はやっぱりそれだけじゃなく一緒にいてあげることが1番いい。同棲を望んでいるのならそれを叶えてあげればいいってね。だから、僕は言ったんだ。切り札はあるし僕はそんなこと微塵も考えてないからそのつもりはない」



「もう!もういいです。だから、洸汰さんに身代わりを頼んだんでしょ?じゃあ最初から物件を選んだりベットを選んだり、同棲をOKなんてしなければ良かったじゃないですか!」


「キミ、バカじゃない?誰がたとえ兄貴の頼みでも知らない女、しかも兄貴の彼女と住もうなんて快諾するの?勝手に先走らないでよ。それに僕はそんなことしてないよ。ほらやっぱりキミは僕を好きじゃない。キミが言ってるそれすべて僕は何も約束してなんてないよ。もっとわかりやすく言ってあげようか?僕がキミに会うのは同棲を切り出されて濁した日以来だよ?」



「そ、それってまさか・・・」



「洸汰は何度かキミに会いに行ったんだと思う。最初は多分、僕の彼女という興味本位で」
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