瑠璃一味のお戯れな学園生活
屈・辱!

何たる屈辱か。

だから元龍太郎一味は嫌いなのだ。

乳牛といい黒焦げといい中華といい、どいつもこいつも!

憮然極まりない表情で腕組みして胡坐をかく翡翠を他所に、夕城三兄妹、鈴木さん、琴子、善はワクテカでエプロン姿の雛菊の背中を見つめる。

あ、鈴木さん再生したんですね。

しばし待っていると。

「はぁい、出来ましたぁ♪」

雛菊がハンバーグ目玉焼き乗せを運んでくる。

「鉄板熱いのでお気をつけ下さぁい」

む。

和食一辺倒だと思われていた夕城邸に、こんな洋風の鉄板が食器として存在していたのか。

翡翠も初めて知る事実。

何故他人の雛菊が夕城邸の食器事情を知っているのか。

< 786 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop