君想歌
本気で自分が信用できて
頼れる相手。

俺はそういう相手に
出逢いたかった。


男に媚を売って従うだけの
女じゃなくて。


同じ直線上に対等に立てる女。


それが和泉なのさ。


「思想に囚われないってのも
俺は求めてたかもしれない」


松陰の教え、である
男尊女卑じゃなく男女平等。


「俺はこの事に関しては
一切口出ししねぇ」


高杉の思っても無い言葉に
俺は起き上がった。


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