Bussiness Trip
「えっと、これ、どうやるの?」
フロントの前で本気に困っている雪乃。
「ハハハハ」
俺は笑いが止まらなかった。
「強引に引っ張りこんだ割には、不慣れだな。まさか、ラブホ、初めて?」
「そ、そんなことない。来たことあるよ」
そんなふうに強がるところが、かえって男心に火をつけていることに気づいていないのか?
「うそつけ、貸して、こうやるの」
俺は空室表示の出ている部屋のボタンを押した。
「なんか、手慣れてる」
「まあ、それなりに経験はありますからね」
急におとなしくなった雪乃は後ろからすごすごついてくる。
全く、さっきまでの強気はどこえやらだ。