航平さんと雨芽ちゃん


仕事を早めに終わらせると、雨芽のバイト先に向かった。
今日はいつもよりだいぶ早いからまだ居るだろうと思って。

場所は聞いてたけど、行くのは初めてだ。

それであがりまで待って、このまま夕飯でも食べに行くか。
そう考えていた。


もう少しで着くってところで、遠目に雨芽が見知らぬ男に腕を捕まれてるのが見えた。
男は雨芽と同世代くらいで、俺は知らないが、雨芽は嫌がってはいるけど知ってる奴なのか、言い合いをしていた。

一体誰なんだ?


「雨芽‼」
「えっ?航平??
何してんの??」
「お前迎えに来たんだろ。
で、誰??」
驚いてる雨芽に答えたあと、男に目線を移して聞いた。

結構整った顔をしていた。


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