【完】恋の太陽、愛の月
「お待たせいたしました。スパゲティとハンバーグランチになります」
「うっわぁ!!美味しそう!!咲夜のも美味しそうだね!今度来た時それ頼もうかなぁ」
「・・・」
「えびドリアはもう少々お待ちください。・・・では」
清水さんが去ってしまった後は目の前の食べ物を俺は無心で食べた。
美味しいという感情も、太陽が何を喋っているのかも全く分からないまま。
このままひなたを好きだと言う感情を消してしまえればいいのに。
そう思いながらハンバーグを機械的に口に運ぶ。
「ひな遅いねー」
でもやっぱりひなたの名前が出ると、現実に引き戻される。
俺は静かに太陽の言葉に頷いた。
「・・・僕、今日の夜ひなに告白しようかなって思ってるんだ」
「んぐっ・・・!!ごほっごほっ!!」
「咲夜!?大丈夫!?」
太陽はすぐに俺の隣に来て背中をさすってくれた。
・・・でもむせたのはお前のせいだよ太陽。
ひなたに今日告白するなんて急に言うから。
「いきなりごめんね笑。こっちにいられる時間も結構あるとは言っても戻らなきゃいけないからさ。・・・それに、ひなには東京に来てもらいたいし」
ああ。
そういえば五年前太陽は"迎え"に来るって言ってたもんな。
「ひなにも心の準備はたくさん時間をあげたいんだ。・・・そもそも僕を受け入れてくれるかが問題なんだけど」
「・・・大丈夫だろ。きっとひなたもお前が・・・好きだよ」
「あははっありがとう咲夜♪」