【完】恋の太陽、愛の月
「気付いたか?太陽」
「・・・」
「お前は何一つ変わってないし、お前は究極に勘違いをしていた。ただそれだけだ」
「・・・違う、俺は」
「自分にまで嘘つく必要ないと思うぞ」
「うるせぇ!!俺は・・・!!」
「俺は太陽とひなたが幸せになってくれればそれでいいんだよ」
この時はっきりと分かった。
僕の目を真っ直ぐと見る咲夜の本気を。
そして"僕"は最初から"俺"なんかじゃなくて"僕"で。
咲夜はずっと優しい咲夜のままで。
そんな咲夜がずっと嫌いじゃなくて好きだったってこと。
大事な親友で、大事な幼馴染で。
僕は僕が分からないから、咲夜を勝手にダシにして自分を悪者にしようとしていた。
「分かったか、太陽」
「・・・」
「俺は一生お前の友達で、幼馴染だ。もちろんひなたとも」
「・・・ごめん。咲夜」
「本当だよ。全く、せっかくのデートなんだから楽しまなきゃ駄目だろ?」
咲夜は笑っていた。
僕も、笑った。
空には太陽が輝いていた。