【完】恋の太陽、愛の月
私は・・・先生を支えてあげることもままならないのかな。
今回だって、これを計画したのは私。
全部先生のため。
ひなたさんが今回のデートで少しでも先生の気持ちに気付いて、想いを先生に向けてくれればいいと思っていた。
もちろん、私はひなたさんを大嫌いになっていくことが大前提。
でもそれは全て覆されてしまった。
ひなたさんを大嫌いになるどころか、好きになってしまった。
しかも先生はきっと朝比奈太陽と二人きりになった時に何かあって、ひなたさんを好きではないと嘘をついてしまった。
全部私の行動が裏目に出てしまった。
私がデートを計画しなければ、こんなことにはまずなっていなかったはず。
先生が泣くこともなかった。
私は先生の泣き顔が見たかったわけじゃない。
「先生・・・!!待って!」
「・・・トイレって言ったろ」
私は急いで先生を追いかけて捕まえた。
ぶっきらぼうに私を突き放そうとする裏には、本当の先生がいる。
「行かせない」
「何言ってんだよ」
「先生、観覧車乗りましょ!」
「だから・・・俺はトイレって」
「いいから!行くの!!」
先生を癒してあげられるかは分からない。
むしろ苦痛を与えてしまう時もあるかもしれない。
でも、きっとこれは神様が私に選択肢をくれたんだと思う。
私が本当の本当に望んでいた結末に向けて。