Rhapsody in Love 〜約束の場所〜



 列ごとに、初めに世界史の生徒の分の問題を配り、次は日本史、その次は地理の生徒分を配っていく。
 やっと配り終えた時、試験が始まるチャイムが鳴った。


 時が過ぎていくのを、みのりはドキドキしながら見守った。
 夏休みの課題と補習での演習の成果が出ていればいいのだが、生徒たちにどのくらい力が定着しているのかは、はなはだ疑問があった。

 ただ、遼太郎はあれだけの特訓をしたのだから、きっと努力に見合った結果が出せる……と、信じていた。


 みのりは監督をしながら、教卓のところで余っている問題用紙を開き、中の問題に一通り目を通した。
 ひっかけ問題に引っかかってないか、すごく指摘したくなったが、試験なのでそれは出来ない。
 自分の関わる教科の試験監督はしない方がいい…と、改めてみのりは思った。


 試験監督時には、生徒の集中を乱さない程度に、何度か机の間を巡回する。
 みのりもなかなか時間がつぶせないので、机の間を行ったり来たりし、教室の掲示物を直したり、教室の後ろから生徒の後ろ頭を眺めたりした。


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