Rhapsody in Love 〜約束の場所〜




「変装って……、すげーサングラス。ヤンキーみてえ。」


 二俣にそう言われて、みのりは思わずサングラスを取ってしまう。


「ヤンキーって、失礼しちゃう!変装もあるけど、この目を見せられないのもあるんだから…」


 みのりは目の周りを隠すように、指先を目の下に当てた。


 二俣の隣にいた遼太郎は、みのりの目の周りの赤みに真っ先に目を止め、眉根を寄せた。

 あんなふうに赤くなるのは、ずいぶん泣いたからに違いない。心なしか、鼻の周りも赤みを帯びている気がする。


「よく私って判ったよね?どうして判った?」


 みのりが自分の目元から視線を逸らせるために、話題を変えた。


「俺は判んなかったけど、遼ちゃんが断言したんだ。」


 みのりは痛々しい目元のまま、遼太郎を見つめた。遼太郎はみのりの目の方が気になって、言葉が出てこない。


「ほら、遼ちゃん。さっき言ってただろ?から…だっ……フガッ!」


 遼太郎は状況に気づいて、とっさに二俣の口を押さえた。


「先生に言うなって言ったろ?言ったら……、殺す……!」


 遼太郎は真っ赤になって、二俣を牽制した。口を隠されているが、二俣の目は面白そうに輝いている。


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