Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
「大丈夫。私がついてるから。……よく決断したね。」
みのりは涙をこぼし、ただ黙って数回頷いた。
澄子に来てもらったのは、哀しみを受け止めてもらうためもあったが、澄子が言う〝決断〟がいつ鈍るとも分からないからだ。
「さっき、メールが来てたの。澄ちゃん、見てみてくれる?」
澄子がみのりの携帯電話を開くと、やはり石原からのメールだった。
『みのりちゃん、メールに気づいてないのかな?今晩も朝まで一緒にいられるけど、早くそっちに行ってみのりちゃんに会いたいから、時間がもったいないよ。これを見たら、すぐに連絡して下さい。あ、もしかして、実家に帰省してる?』
澄子は、みのりと石原の二人だけが共有している濃厚な関係をかいま見たようで、顔を赤らめた。
澄子が知っている石原とは、まるでイメージが違うので、戸惑いもある。
詳しい内容は話さずに、澄子は、
「メールに気づいてないのかな……って書いてある。」
とだけ伝えた。
石原の心を思いやって、みのりは唇を震わせた。涙は止めどもなく、後から後から流れてくる。