Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
みのりと宇佐美と平野の会話は、秋季休暇の課題をしていた遼太郎の耳に、しっかりと入ってきていた。
みのりの家……と言ってもアパートだろうが、二人がそこに行って、お昼ご飯までご馳走になるという情報は聞き捨てならなかった。
――チキショー、いいなぁ……。
みのりはどんな部屋で食事をし、眠っているのだろう…。学校にいないときのみのりは、どんな姿をしているのだろう……。
服を脱ぎ、入浴しようとしているみのりの姿……。
遼太郎の妄想は暴走し始めて、遼太郎の身体の一部も意思に反して爆発的に反応した。
こんな些細なことで、いちいち反応してしまう自分の体が、遼太郎はうらめしくてしょうがない。
課題をする手が止まり、唇を噛んだ。周りの人間に気づかれないよう反応が収まるのを、ひたすら待つしかない。
その時、隣で弁当を食べていた二俣が、
「ぶわっっくしょん!」
と、思いっきり大きなくしゃみを一つした。
遼太郎の課題プリントや髪や顔に、ご飯粒が飛び散る。
「………!!」
身体の反応の対処だけで手一杯の遼太郎は、何も言えず、二俣を見つめて情けない顔をした。