Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
「遼ちゃん、最近変わったなぁ。」
合宿の休憩中に、二俣がスポーツ飲料を飲みながら、遼太郎の隣に腰かけた。
「ん?どこが?俺、ふっくんみたいになかなか筋肉つかないんだけどなぁ……。」
自覚のない遼太郎は、戸惑っているような顔をした。
「いや、身体のこと言ってるんじゃなくて。最近、遼ちゃん、やる気に満ちあふれてるっていうか……。」
「ああ、そのこと。それは多分、仲松先生のお陰だと思う。」
「ん!?なんで、みのりちゃん!?見かけによらず、ラグビーのこと詳しいのか?」
「アハハハ…、そうじゃないよ。」
突拍子のない二俣の発想に、遼太郎はみのりがラグビーをしている絵がまた頭に浮かんで、笑いが湧いて出た。
「俺が日本史の個別指導受けてたの知ってるだろ?それで、勉強の仕方を教えてもらって、それをいろんなところに生かしてるってわけ。」
「日本史とラグビーが関係あるのか?」
二俣は訳が分からないといったふうに、顔をしかめた。
彼のような直感で動いてそれで大抵うまくいくようなタイプでは、遼太郎の言うことはよく解らないのかもしれない。