Rhapsody in Love 〜約束の場所〜



 この子たちにとって、自分はずいぶんオバサンなんだろうな……と自覚すると、自分はもう青春を謳歌する歳でなないということに気が付いて、少し寂しくなった。


「何か飲み物でも飲む?それとも、もうお昼ご飯食べちゃう?」


 みのりが二人に訊くと、


「お昼ご飯がいい!もうお腹減ったー!!」


と、口をそろえた。

 無邪気な二人は、もうすでに自分の家にいるように、足を投げ出して座って和んでいる。何だかみのりは、母親になったような気がしてきた。


 みのりはすでに下準備をしていた食材を取り出して、料理を始めた。アラビアータのスパゲッティに、ホウレン草とベーコンのキッシュにサラダという献立。
 二人はパスタのゆで時間+αの待ち時間で、昼食にありつけた。


「すごい!すごい!先生!お店のご飯みたい!」


 このワンパターンな反応に、みのりはククク…と笑いが漏れてきた。
 みのりの〝笑い〟の意味が解らない二人は、顔を見合わせ、そしてみのりを見つめる。


「いや、何にでも感動できるって、幸せなことだなーって、思ってね。」


 みのりが頬杖をついて、愛おしそうな目で二人を見つめた。


< 240 / 743 >

この作品をシェア

pagetop