Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
この子たちにとって、自分はずいぶんオバサンなんだろうな……と自覚すると、自分はもう青春を謳歌する歳でなないということに気が付いて、少し寂しくなった。
「何か飲み物でも飲む?それとも、もうお昼ご飯食べちゃう?」
みのりが二人に訊くと、
「お昼ご飯がいい!もうお腹減ったー!!」
と、口をそろえた。
無邪気な二人は、もうすでに自分の家にいるように、足を投げ出して座って和んでいる。何だかみのりは、母親になったような気がしてきた。
みのりはすでに下準備をしていた食材を取り出して、料理を始めた。アラビアータのスパゲッティに、ホウレン草とベーコンのキッシュにサラダという献立。
二人はパスタのゆで時間+αの待ち時間で、昼食にありつけた。
「すごい!すごい!先生!お店のご飯みたい!」
このワンパターンな反応に、みのりはククク…と笑いが漏れてきた。
みのりの〝笑い〟の意味が解らない二人は、顔を見合わせ、そしてみのりを見つめる。
「いや、何にでも感動できるって、幸せなことだなーって、思ってね。」
みのりが頬杖をついて、愛おしそうな目で二人を見つめた。