Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
その欲求を満たすためならば、忙しい仕事も後回しにして、すぐにでも動き出せるエネルギーが満ち満ちていた。
もしかしたら、遼太郎よりもその情熱は大きいかもしれない。
実は、みのりには記事を手に入れる“当て”があった。
高校のすぐ近くにある市立図書館だ。図書館だったら、全国紙が揃っているはずだと思った。
昼食を済ませてすぐに図書館へ行ってみようと思ったのだが、朝からどんよりしていた空から、あいにく雨が降り出した。朝は降ってなかったので、傘がない。
小雨だが濡れていくわけにもいかず、研究授業の準備をしながら、まんじりと雨が止むのを待っていた。
雨が止んだのは、放課後になってから、5時も過ぎようという頃だった。
出来れば、終礼までに手に入れて遼太郎に渡してあげたかったのだが、今はもう部活に行ってしまっているだろう。
それでも、図書館の開館時間は6時までなので、今から行けば明日の朝の個別指導の時に渡せる。
みのりは小さいバッグを抱え、記事のコピーを挟むためクリアファイルを手に持って、徒歩で図書館へと向かった。