Rhapsody in Love 〜約束の場所〜




「これですかね?」


「ありがとうございます。」


 みのりはそれを受け取って、閲覧用の机へと持って行って、開いてみる。
 政治面、経済面と飛ばしていき、県内の話題が載せられているところで、


――あった…!


その記事と写真を見つけた。


 まるで宝物を探し当てたように、みのりの胸が高鳴って手が震えた。

 縦10cmはあろうかという写真は白黒だが、すぐに遼太郎と判る選手が、ボールを抱えて相手にぶつかっていく場面が写されていた。記事も簡単だが、試合の内容が書かれている。


 遼太郎の喜ぶ顔が目に浮かんで、みのりは自然に口元がほころんだ。


 記事のところを開いたまま、カウンターまで持っていき、


「コピーをして頂きたいんですけど。」


と、職員へと声をかける。

 所定の用紙が渡され、必要事項を書き込んで、新聞と一緒に渡す。


「1枚30円かかりますが、よろしいですか?」


「はい、かまいません。あの、ここのところの記事だけをA4でお願いします。あ、日付も入るようにして下さい。写真がきれいにコピーされるように、濃度に気を付けてください。」




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